【第3回】異端は配置されている(種の保存論)
問い:「あなたはなぜ、そこにいるのか?」

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気づけば、なぜかいつも「自分だけちょっとズレてる」と感じる場面がある。
場の空気、議論の流れ、共通の正解…
そこに合わせようとすると、心が落ち着かなくなる。
でも最近、こう思うようになった。
「これ、実は配置かもしれない」と。

■ 社会に散りばめられた逸脱者(異端)の役割

自然界では、すべてが揃いすぎた生態系は、壊れやすい。
少し違うものが混ざっていることで、バランスが保たれている。
同じように、人間社会や組織にも、「異端」と呼ばれる存在が必ず散りばめられている。
それは単なる個性や我の強さではなく、生物学的・構造的に必要な逸脱だと私は思っている。

 

たとえば、企業でこういう人がいる:
 • マニュアル通りに動けない
 • 空気を読まない
 • ルールより問いを優先する
 • そもそもから考え出す
一見すると、扱いづらい。
でも、このノイズがあるからこそ、組織はゆがみを検知し、未来に対応できる。

■ 均質化する組織が滅びる、生物学的な理由

DNAの多様性は、種の保存の基本原則。
同じ特性しか持たない群れは、ひとつの病気や環境変化で一気に滅ぶ。
これと同じように、生物の集まりなのだから、
似たような価値観・思考・判断基準ばかりが集まった組織は、短期的には機能しても、長期的にはもろいはずだ。
強い組織とは、対立や異質性を抱えたまま、進化し続けられる器のある組織だと思う。

■ HRの限界と、逸脱者を活かす経営とは

人事制度、評価制度、コンピテンシー、行動指針…。
多くの組織は、「枠に入れる仕組み」で回っている。
もちろん、型にはめて、効率化もできるなどメリットもあるが、
でも、配置された異端は、その枠の外にいる。
だから彼らは、組織が見ていないリスクや可能性に気づく。それを拾い上げる目を、経営側が持てるかどうか。
そこには、経営の真価が問われる重要なことがある気がする。

 

私自身、ずっと少数派としての違和感を抱えてきた。
でも今は、それこそが私の役割だったのかもしれないと思うようになった。
あなたがもし、「浮いている」と感じているなら、
それは社会や組織があなたというセンサーを、そこに意図的に配置しているのかもしれない。
 そう考えることで、もっと自由に、前向きに、自分らしく動けるようになる。
そしてその行動が、結果的に未来の全体最適につながっていくのではないかと私は思う。

一言まとめ

異端もまた、未来からのセンサーである。
目立ったり、煙たいのは、システムの限界が近いサインかもしれない。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司

 

 

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