第136話:学生の自分に、今なら何を言うか

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私は学生時代、いわゆる就職活動をしたことがない。
ロスに筋肉留学に行ってしまったからだ。

だから、就職活動はこうした方がいいみたいなことを偉そうに言える立場では決してない。

 

ただ、今まで働いてきて、いろいろな会社を見て、たくさんの経営者にも会ってきた。

 

その上で、もし今の自分が学生に戻って仕事を選ぶなら、何を大事にするだろう、と考えることがある。

 

最初に何を追うか。ここは結構大事だと思う。

 

そして、仕事を考えるとき、私はこの4つは少し違うものだと思っている。

 

楽しいは、感情。

やりがいは、意味。

お金は、対価。

使命は、自分の外にある目的。

 

もちろん、お金は大事だ。

 

生活するには必要だし、会社も利益がなければ続かない。

 

でも振り返ってみると、私はこれまで給料で会社を決めたことがない。

そもそも餓死することが難しい日本で、お金を一番の基準に置くことが違うという考えだからだ。

 

どちらかというと、

面白そう。

やってみたい。

知らないことを知れそう。

自分にできることが増えそう。

 

そんな単純なことで動いてきた気がする。

実際、バイトでも、カレー大好きだからインドカレー屋で働くとか、映画毎日みたいからでレンタルビデオ屋で働くとか。

単純に思えるかもしれないが、好きだから詳しいから、お客様に感謝されることも多く、やりがいも感じていた。

 

そして、これまで多くの経営者に会ってきて思うことがある。

 

長く経営を続けている人ほど、「もっと自分の給料を上げたい」という話を、しない。

 

会社を良くしたい。

社員を守りたい。

お客様に喜んでもらいたい。

新しいことをやりたい。

地域に会社を残したい。

 

そんな話しか聞かない。

 

たぶん、その人たちは、経営者になったから使命を持ったのではない。

 

もともと、自分のためのお金だけでは動かなかった人が、結果として経営者になったのだと思う。

 

仕事をしていると、最初は面白いだったものが、だんだんやりがいに変わる。

やりがいが増えると、責任も増える。

そして気がつけば、自分のためだけではなく、誰かのためにやる仕事が増えていく。

それが、使命になるのかもしれない。

 

だから学生の皆さんに、最初から立派な使命を持て、と言いたいわけではない。

 

そんなものは、最初はなくてもいい。

 

ただ、

自分は何にワクワクするのか。

何なら、もう少し知りたいと思えるのか。

何なら、やってみたいと思えるのか。

そこは大事にした方がいい。

 

仕事は、人生のかなり長い時間を使う。

 

だったら、

「いくらもらえるか」だけで決めるには、少しもったいないと思うのよ。

お金は対価なんだから。

 

最初に何を追うかで、その後の働き方は結構変わると思うから、一度考えてみて欲しい。

 

……という話を、自分の子供に伝えてみた。

 

全く聞いてもらえなかった。

 

まあ、自分も親の話を聞かなかったけど、なぜか親以外の大人の話は聞くタイプだったので、

誰かの参考になれば嬉しいなと思い、ここに書いておきます。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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