第81話:尊敬する人を聞かれて、違和感を覚える話

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尊敬する人は誰ですか?
よくある質問ですが、私はこの問いに、ずっと違和感を持っています。

歴史上の偉人の名前を挙げる人は多い。

でも、そのたびに思うのです。本当に、それはその人がやったことなのか?

 

例えば、歴史に名を残す人物。確かに大きな成果を残しています。

ただ、その成果は本当に一人で成し遂げられたものなのでしょうか。

どんな偉業も、現実の世界では人・技術・資金・組織が絡み合って成立しています。

 

つまり、表に出ているのは個人名でも、実態はチームの成果です。

 

製造業にいると、これはより強く感じます。

どれだけ優れたアイデアがあっても、どれだけ優れた技術があっても、

一人では製品にはならない。

一人では品質は作れない。

一人では量産もできない。

社会に価値を届けるということは、必ずチームでしか成立しない。

 

では、なぜ私たちは個人を尊敬するのでしょうか。

それは、その人がチームの中で意思決定の核だったからだと思います。

方向を決めた人。覚悟を持って進めた人。

その象徴として、名前が残っているだけで、本質はチームです。

 

だから私は、尊敬する人は?と聞かれたら、できるだけ実際に会ったことのある人を答えるようにしています。

自分の意思決定に影響を与えた人。現実の中で、覚悟を持って動いている人。

その方が、その問いに対して誠実だと思うからです。

 

個人で成し遂げられることには、限界があります。

記録として残ることはあっても、社会を動かすレベルの価値にはなりにくい。

社会にインパクトを与えるのは、必ずチームです。

 

個人は火種にすぎない。

チームになって初めて、炎になる。

そして、その炎が初めて社会に届く。

 

だから私は、個人の名前ではなく、その背後にあるチームや構造を見たいと思っています。

誰がすごいかではなく、どんなチームで、どう価値を生み出しているのか。

そこにこそ、本質があると感じています。

 

と、書きながら、面倒くさい親父と言われそうな気がしています。

そして、前にもこんな話を書いた気がしてきて、自分も年を取ったなーと思いました。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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