【第8回】問いを発する者だけが残される
問い:「あなたの問いは、世界を変える力を持つか?」

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「それ、AIに聞けばいいじゃん」
もはや、日常の会話でもよく聞く言葉になりました。
たしかに、AIはすでに瞬時に正解を出せる存在になってきています。
計算も、要約も、翻訳も、知識検索も、驚くほど正確で速い。
では、私たち人間は、あと何を担うのでしょうか?

■ AIは正解を出すが、問いは出せない

AIは、膨大なデータを学び、最適解を導きます。
しかし、何を問うべきかを本質的に発明する力は、まだ持っていません。
人間にしかできないこと、それは、
「なぜそれを問うのか?」という起点を立てること。
そして、この問いこそが、人間の未来にとって最も重要な行為なのだと思います。

■ 構想から、魂へ

私たちの世界は、情報から知識、知識から構想へと進化してきました。
でも今、構想すらAIが模倣し始めています。
だからこそ、「問いそのもの」や「なぜそれを問うのか?」に宿る魂や哲学のようなものが、
これからの人間の存在価値を定義するのではないでしょうか。
たとえば、
 • なぜあなたは、働くのか?
 • なぜ今、この事業を選んだのか?
 • なぜ、正しい答えを得たのに、満たされないのか?
こうした問いに対して、答えは不要なのです。
問い続けることで、構造そのものが動き出すのです。

■ 残すべきはアウトプットではなく「アウトクエスチョン」

これまでの社会は、「何を生み出したか?」というアウトプット中心で語られてきました。
しかし、AIがほとんどのアウトプットを担えるようになるとしたら
これからは「どんな問いを投げかけたか?」というアウトクエスチョンが問われるようになる気がします。
 • なぜ、この製品を作るのか?
 • なぜ今、この市場に参入するのか?
 • なぜ、成長よりも調和を優先するのか?
このなぜを持てる者だけが、AIと共に創造を続けられる気がします。

■ 問いを持つ者だけが、次の構造に入れる

構造が大きく変わる時、そこに入っていけるのは、「問いを持っている者」だけです。
問いがないというのは、選択肢がないということ。
選択肢がないというのは、自由がないということ。
そして自由がないというのは、存在の輪郭が曖昧になるということです。
つまり、「問い」は、生きることそのものなのだと思います。

■少し疲れてきた方へ

第8回まで読まれて、このブログは何を言いたいのか、わからなくなって当然です。
そういう場合は、プロローグからもう一度読み始めてください。
私も既に10回ほど、プロローグに戻って読み始めて、書いてます。
なぜ 自分で書いていて わからなくなるのか? と問い、生きているなあ…と実感してます。

一言まとめ

正解はAIが出す時代。
でも、問いを発するのは、あなたの役割。
残すべきは、成果ではなく、問い。
それが次の時代の創造や構想につながる。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司

 

 

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