歴史上の偉人の名前を挙げる人は多い。
でも、そのたびに思うのです。本当に、それはその人がやったことなのか?
例えば、歴史に名を残す人物。確かに大きな成果を残しています。
ただ、その成果は本当に一人で成し遂げられたものなのでしょうか。
どんな偉業も、現実の世界では人・技術・資金・組織が絡み合って成立しています。
つまり、表に出ているのは個人名でも、実態はチームの成果です。
製造業にいると、これはより強く感じます。
どれだけ優れたアイデアがあっても、どれだけ優れた技術があっても、
一人では製品にはならない。
一人では品質は作れない。
一人では量産もできない。
社会に価値を届けるということは、必ずチームでしか成立しない。
では、なぜ私たちは個人を尊敬するのでしょうか。
それは、その人がチームの中で意思決定の核だったからだと思います。
方向を決めた人。覚悟を持って進めた人。
その象徴として、名前が残っているだけで、本質はチームです。
だから私は、尊敬する人は?と聞かれたら、できるだけ実際に会ったことのある人を答えるようにしています。
自分の意思決定に影響を与えた人。現実の中で、覚悟を持って動いている人。
その方が、その問いに対して誠実だと思うからです。
個人で成し遂げられることには、限界があります。
記録として残ることはあっても、社会を動かすレベルの価値にはなりにくい。
社会にインパクトを与えるのは、必ずチームです。
個人は火種にすぎない。
チームになって初めて、炎になる。
そして、その炎が初めて社会に届く。
だから私は、個人の名前ではなく、その背後にあるチームや構造を見たいと思っています。
誰がすごいかではなく、どんなチームで、どう価値を生み出しているのか。
そこにこそ、本質があると感じています。
と、書きながら、面倒くさい親父と言われそうな気がしています。
そして、前にもこんな話を書いた気がしてきて、自分も年を取ったなーと思いました。
オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司
