第90話:三つ星レストラン

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ドラマ グランメゾン東京 が大好きだ。
あの世界観にずっと惹かれてきた。

だから、いつかは行ってみたいと思い、バケットリストに入れていた。

料理を監修した、三つ星のレストランで食べることを。

 

数ヶ月前に予約して、ようやくその場所に辿り着いた。

 

料理は、想像を超えていた。

素材、火入れ、味付け、すべてが徹底されている。

そして何より、自分で真似ができると思える一皿はなかった。

 

わかっても真似できない。

その領域にいること自体が、やはり凄い。

 

印象に残ったのは料理だけではない。

待ちも無駄もなく、チームの動きは驚くほど滑らかだった。

そこには、はっきりとしたプライドを感じたし、カッコよかった。

 

その帰り道、ふと実家の野菜を思い出した。

 

採れたては、やっぱり美味しい。

シンプルだけど、それが一番しっくりくる。

 

今回ひとつ気づいたのは、鮮度とはエネルギーだということ。

時間とともに、少しずつ落ちていくものだ。

 

そして、あの三つ星の料理もまた、

技術によって素材の力を引き出し、そのエネルギーを最大限に高めているように感じた。

 

料理は、味付けで勝負するものなのか。

それとも、素材のエネルギーで勝負するものなのか。

 

きっと、どちらも正しい。

 

三つ星の料理は、技術によって素材の力を引き出し、価値を際立たせていた。

一方で、実家の野菜は、何も足さなくても、そのままでエネルギーがある。

 

アプローチは真逆でも、向かっている先は同じだ。

 

引き出す力と、もともとある力。

どちらも、確かなエネルギーを感じる。

 

もしかしたら、幸せとは、エネルギーに触れることのなのかもしれないと思った。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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