第109話:0か100

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角本さんの意思決定は、0か100ですね。

時々、そんなことを言われます。

確かに、その通りかもしれません。

 

でも、それは最初から極端な判断をしているわけではありません。

むしろ逆です。

判断する前は、とことん考えます。

現場の話を聞き、数字を見て、相手の立場も考える。

代替案がないか、本当に他の道はないのか。

できる限り考え抜きます。

 

だから、意思決定に時間がかかることもあります。

しかし、一度決めたら中途半端にはしません。

 

やるなら100。

やらないなら0。

 

経営をしていると、「もう少し様子を見ましょう」という場面は数え切れないほどあります。

もちろん、それが正しいこともあります。

 

でも、その「もう少し」が半年、一年、三年と続くことがあります。

誰も決断しない。

課題も解決しない。

それでも時間だけは過ぎていく。

 

私は、この状態が一番会社の力を奪うと思っています。

会社には、人も、お金も、時間も限りがあります。

だからこそ、すべてを追いかけることはできません。

本当に必要なことに集中するためには、何をやるか以上に、何をやらないかを決めることが重要です。

 

もちろん、新しい情報が入れば判断を変えることもあります。

100だったものを0にすることもある。

0だったものが100になることもある。

それは迷いではありません。

より良い判断へ更新しただけです。

 

私が避けたいのは、0でも100でもない状態です。

続ける覚悟もない。

やめる覚悟もない。

そんな50を抱え続けることが、一番大きなコストになる。

 

経営とは、何を増やすかを考える仕事ではなく、何を残し、何を手放すかを決める仕事なのかもしれません。

 

ドラッカーは、

そもそも、やるべきでないことを、いくら効率よくやっても意味はない。」という趣旨の言葉を残しています。

 

私も、この考え方に深く共感しています。

 ただ、一つだけ付け加えるなら、私にはもう一つ大切にしていることがあります。

 

それは、パッションは50にはならない。

考えている途中は50でもいい。

悩むこともある。

迷うこともある。

 

でも、一度やると決めたなら、情熱は100でありたい。

100の情熱は、人を動かします。

100の情熱は、お客様にも伝わります。

100の情熱は、新しい未来をつくります。

逆に、50の情熱は、誰の心も動かしません

 

だから私は、100の情熱を注げないものは、やらないという判断も大切にしています

 

限られた時間、限られた人生だからこそ、本当に価値があると思えることに100で向き合いたい。

それが、私の経営であり、私の生き方です。

 

追伸

 100で生きるということは、ときに周りを振り回すことでもあります。

もし、この性格で迷惑をかけたことがある皆さん。

その節は、本当にすみません。

でも、たぶん私は、これからも変わりません。

変わらない自信もあります。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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