確かに、昔は知らない街へ行くと、景色を見て「おぉー」と思っていた。
でも、そういう感情を、かなり昔に忘れてしまった気がする。
考えてみれば、自分の家の近所だって案外見ていない。
毎日通る道なのに、何の花が咲いているか知らない。
近所の川に、どんな鳥がいるのかも知らない。
人は、遠くへ行くと目を開くのに、近くだと目を閉じるらしい。
しかも近いところは、いつでも行けると思って、結局行かない。
私の場合、出張が多すぎて、遠くまで近くに感じるようになってしまった。
つまり、目を閉じる範囲だけが広がったのだ。
これは、なかなかよろしくない気がする。
プライベートでも、わざわざ何万円も払って絶景を見に行くのもいいけど、家の前で空を見上げたら、同じ空だろと思ったりしてしまう。
もちろん旅は楽しい。
でも、近所も結構負けていない気がする。
たまには散歩でもしながら、キョロキョロ・ジロジロしてみようと思う。
昨日まで気づかなかったものを近所で一つ見つけるだけでも、その日はちょっと得した気分になる。
遠くへ行く自由もいいけれど、近くを楽しめる人のほうが、毎日はちょっと面白い気がする。
以上、休みの日に家でゴロゴロするための、私なりの言い訳でした。
パクりたい方は、どうぞ。
オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司
