中国ブランドの台頭と限界
中国企業は今や半導体をはじめとした分野で急速に存在感を高め、グローバル市場で大きな影響力を持ち始めています。
正直なところ、競合として戦っていて、めちゃくちゃ努力しているし、意思決定が早いし、強すぎです。
しかしその一方で、信頼を積み上げる仕組みはまだ発展途上なところが見受けられます。
製品の性能や価格で存在感を示すことはできても、顧客に「10年先も変わらない品質と供給」を約束できるかといえば、その実績はまだ十分ではありません。
日本企業が持つ信頼・保証の文化
日本企業が世界で評価されてきた背景には、「信頼・保証の文化」があります。
例えば:
● 納期を守る ― どんな状況でも約束を果たす姿勢
● 不具合を徹底追及する ― 問題を隠さず根本原因まで解決する文化
● 10年先も同じ品質で供給する ― 長期にわたる安定性と一貫性
これらは一見当たり前のように見えますが、国際市場では大きな差別化要因になります。
BtoB精密部品分野での優位性
特にBtoBの精密部品分野においては、顧客の選定基準は「単発の性能」ではなく、取引の継続性と品質保証力です。
なぜなら、一度部品が採用されれば、その後の製品ライフサイクル全体に影響を及ぼすからです。
● 途中で供給が止まらないか
● 数年後も同じ品質で出荷できるか
● 問題が起きた時に、原因を徹底して潰せるか
この3点に応えられる企業こそが、長期的に信頼されるパートナーとなるでしょう。
そしてまさにここに、日本企業の文化的な強みが活きると思いませんか?
営業目線では、品質を大事している業界、顧客こそ、ターゲットとすべき勝ち馬だと思います。
まとめと次回予告
台湾セミコンを通じて見えたのは、最先端技術競争だけでは語れない「信頼・保証の価値」でした。
中国ブランドが勢いを増す中で、日本企業が取るべき道は、長期保証型の信頼性を前面に押し出すことも1つの手かもしれません。
BtoB精密部品分野では、この 「信頼・保証の文化」 こそが最大の競争力となり、世界市場で選ばれ続けるための基盤になると確信しています。
そういう企業姿勢じゃないと、子供を働かせたい会社ではないし、消費者の立場からみても嬉しい価値だからです。
そしてもう一つ、日本企業が世界に示せる重要な強みがあります。
それが 「安全・倫理基準の徹底」 です。
次回は、このテーマについて掘り下げ、なぜ今その重要性が増しているのかを考えていきたいと思います。
本当はもっと尖ったことを書きたいのですが、諸事情により、かなり控えめに書いており、直接議論されたい方は、welcomeです。
コラム監修:角本 康司 (オーティス株式会社)
語学留学や商社での企画開発を経て2011年にオーティス株式会社入社。経営企画部を中心に製造・技術部門も兼任し、2018年より代表取締役として事業成長と組織強化に努めている。
