会社のWebページに、こう書きました。
「社員の皆さんが、お子さんを入社させたいと思えるような会社にすることです。」
この一文が、思った以上に多くの人の心に届いたようで、
嬉しい声や応援のメッセージをたくさんいただきました。
正直、ちょっと照れくさい。でも、本当に伝えたかったのはここなんです。
この言葉は、きれいごとでも、採用向けのスローガンでもありません。
これは、僕たちが掲げている“本気の目標”であり、“誓い”であり、退路を断つ“覚悟の言葉”です。
この言葉を掲げたのは、5年前の経営チームの時で、
どんな会社にしていくべきか?を徹底的に話し合う中で、生まれた問いでした。
「自分の子どもを、この会社に入社させたいと思えるか?」
一見シンプルですが、これはものすごく重い問いです。
給料や福利厚生だけじゃない。
誇りを持てる仕事があるか。
人として成長できるか。
逃げずに意思決定しているか。
私は、この問いにYESと答えられるような経営をする、と決めています。
そのためには常に、
「自分がリスクを負ってでもしたい意思決定か?」
と、自問し続けなければならない。
もしそれができなければ――
一度でも、適当な判断をしたら。
誰かに忖度して、先送りしたら。
責任をあいまいにしたら――
僕自身が、「この会社に子どもを入れたくない」と思ってしまうからです。
正直、この誓いのせいで、
断腸の思いで決断したことも何度もありました。
「そんな理想通りに経営できるわけがない」と思われるかもしれません。
実際、すべてがうまくいっているわけではありません。
でも、それでも向き合い続けています。
この問いに正直であり続けることこそ、僕たちの選んだ経営だからです。
この考え方は、今の経営チームにも引き継がれ、
むしろ、より強く、よりスピード感を持って進化しています。
その実践については、次回のブログで、じっくりお話ししようと思います。
社員の皆さんが、自分の子どもに「この会社いいよ」と胸を張れるように。
私たちはこれからも、真っすぐな経営を続けていきます。
ミクロな技術で、ワクワクしながら、
今日もマクロな感動を届けに行きましょう。
オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司