「今年は終わりだ。また来年に向けてやるしかないのー」
そう語るおじさんの声に、どこか「覚悟の差」を感じて、僕は言葉を失った。
あれ?僕は、ここまでの覚悟できてなかったかもな。
それでも僕は、ニヤニヤと笑っていた。
「人生って、面白いなー」「この展開、予想できなかった。ワクワクが止まらない」と。
しかし、現実は違った。
それまで、「がんばれ」と言っていた周囲も、収入源なくなると、「ふざけるなよ」という空気感に変わった。
正直、貯金と失業保険だけだったので、生活は苦しかった。
収入はゼロで、娘の幼稚園代だけでも結構な負担だった。
家系に農家がいると当時農業の補助金ももらえず、期待していたサポートも0だった。
でも、「最低限幼稚園代だけ稼げれば…」という打算はあった。
だから、「今年は準備期間、来年こそ農業で」と決めていた。
そんな中、知人の紹介で、ある工場を手伝う話が舞い込んできた。
「週2、3日でええから、ちょっと現場を見てくれん?」
「その仕事って、面白いんですか?」
「面白いでー」
「じゃあ手伝います。でも、農業で起業して辞める前提なので、最低賃金でお願いします」と伝えた。
それが――なぜか、毎日行くことになった。。。
ミクロな技術で、ワクワクしながら、
今日もマクロな感動を届けに行きましょう。
オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司