第5話:夢が一瞬で打ち砕かれた瞬間

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岡山にUターンして、農業で起業する夢を抱いていた。
土を触り、自分の手で食と暮らしをつくっていく。
そんな熱を胸に、家族と共に新しい一歩を踏み出した。
でも、いきなり夢は打ち砕かれた。
引っ越しのわずか2日後、親戚のぶどう園が、季節外れの台風で吹き飛んだ。

「今年は終わりだ。また来年に向けてやるしかないのー」
そう語るおじさんの声に、どこか「覚悟の差」を感じて、僕は言葉を失った。
あれ?僕は、ここまでの覚悟できてなかったかもな。
それでも僕は、ニヤニヤと笑っていた。
「人生って、面白いなー」「この展開、予想できなかった。ワクワクが止まらない」と。

 

しかし、現実は違った。
それまで、「がんばれ」と言っていた周囲も、収入源なくなると、「ふざけるなよ」という空気感に変わった。
正直、貯金と失業保険だけだったので、生活は苦しかった。
収入はゼロで、娘の幼稚園代だけでも結構な負担だった。
家系に農家がいると当時農業の補助金ももらえず、期待していたサポートも0だった。
でも、「最低限幼稚園代だけ稼げれば…」という打算はあった。
だから、「今年は準備期間、来年こそ農業で」と決めていた。

 

そんな中、知人の紹介で、ある工場を手伝う話が舞い込んできた。
「週2、3日でええから、ちょっと現場を見てくれん?」
「その仕事って、面白いんですか?」
「面白いでー」
「じゃあ手伝います。でも、農業で起業して辞める前提なので、最低賃金でお願いします」と伝えた。

 

それが――なぜか、毎日行くことになった。。。

 

ミクロな技術で、ワクワクしながら、
今日もマクロな感動を届けに行きましょう。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司

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