少し乱暴で、どこか人を突き放すような悪い響きもあるけれど、
最近ふと思ったことがある。
これ、そんなに簡単なことだろうか?
むしろ逆で、死ぬまで馬鹿でい続けることの方が、よほど難しいのではないかと思う。
人は普通、途中でやめる。
周りに言われて、失敗して、損をして、恥をかいて。
だんだんと賢くなっていく。
無難な方へ、安全な方へ、それっぽい正解へと寄っていく。
でも、本当に何かをやり切る人は、どこかで馬鹿だ。
周りから見たら無駄に見えることをやり続ける。
合理的じゃない選択を取る。
損得よりも、自分の感覚を優先する。
しかも、それを一時ではなく、死ぬまでやる。
これ、言うほど簡単じゃないと思う。
一回やるだけなら、誰でもできる。
勢いがあれば、多少は突っ走れる。
でも、それを続けるとなると話は別だ。
途中で怖くなるし、
周りの目も気になるし、
「これでいいのか?」と何度も立ち止まるだろう。
普通は、そのどこかで心が折れる。
だから、馬鹿は死ぬまで治らないというのは、
実は悪口ではなく、ある種の賛辞なんじゃないかと。
信じたことをやり続ける。
周りに流されず、自分の基準で決める。
合理だけでは選ばない。
それを最後まで貫ける人は、ある意味、とても強い。
経営も同じだと思う。
途中で方針を変えることはある。
環境に合わせて進化することも必要だ。
でも、何を信じている会社なのかだけは、簡単に変えてはいけない。
周りから見たら、「まだそんなことやってるの?」と言われるくらいでちょうどいい。
それでもやり続けるから、
最後にしか見えない景色があると思う。
馬鹿でい続けること。
それは、思っている以上に難しく、そして、思っている以上に価値があるんじゃないだろうか。
私はどうせなら、中途半端に賢くなるより、最後までやり切る馬鹿でいたい。
オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司
