第91話:馬鹿は死ぬまで治らないの、本当の難しさ

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馬鹿は死ぬまで治らない。
よく聞く言葉だ。

少し乱暴で、どこか人を突き放すような悪い響きもあるけれど、

最近ふと思ったことがある。

 

これ、そんなに簡単なことだろうか?

 

むしろ逆で、死ぬまで馬鹿でい続けることの方が、よほど難しいのではないかと思う。

 

人は普通、途中でやめる。

 

周りに言われて、失敗して、損をして、恥をかいて。

だんだんと賢くなっていく。

無難な方へ、安全な方へ、それっぽい正解へと寄っていく。

 

でも、本当に何かをやり切る人は、どこかで馬鹿だ。

 

周りから見たら無駄に見えることをやり続ける。

合理的じゃない選択を取る。

損得よりも、自分の感覚を優先する。

 

しかも、それを一時ではなく、死ぬまでやる。

 

これ、言うほど簡単じゃないと思う。

 

一回やるだけなら、誰でもできる。

勢いがあれば、多少は突っ走れる。

でも、それを続けるとなると話は別だ。

 

途中で怖くなるし、

周りの目も気になるし、

「これでいいのか?」と何度も立ち止まるだろう。

 

普通は、そのどこかで心が折れる。

 

だから、馬鹿は死ぬまで治らないというのは、

実は悪口ではなく、ある種の賛辞なんじゃないかと。

 

信じたことをやり続ける。

周りに流されず、自分の基準で決める。

合理だけでは選ばない。

 

それを最後まで貫ける人は、ある意味、とても強い。

 

経営も同じだと思う。

途中で方針を変えることはある。

環境に合わせて進化することも必要だ。

 

でも、何を信じている会社なのかだけは、簡単に変えてはいけない。

 

周りから見たら、「まだそんなことやってるの?」と言われるくらいでちょうどいい。

 

それでもやり続けるから、

最後にしか見えない景色があると思う。

 

馬鹿でい続けること。

 

それは、思っている以上に難しく、そして、思っている以上に価値があるんじゃないだろうか。

 

私はどうせなら、中途半端に賢くなるより、最後までやり切る馬鹿でいたい。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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