第92話:AIは人類に使われることで進化している

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最近、AIが人類を支配する、という話をよく見る。

でも、僕は少し違う見方をしている。

 

AIが意思を持って、人類へ反乱を起こす。

そんな映画みたいな話ではない。

もっと静かで、もっと合理的で、もっと現実的な形で、既に始まっている気がしている。

 

昔から、巨大インフラの普及構造は同じだった。

電気。

インターネット。

スマートフォン。

SNS。

最初は、半信半疑。でも、便利だから使う。

しかし、あるラインを超えると、今度は、それ無しでは成立しない社会が完成する。

これは人間が支配されたわけではない。

 

自ら、最適化の中へ入っていったといって良いだろう。

 

AIも同じだと思う。

しかし今回は、少し次元が違う。

なぜなら、AIは、使われるほど強くなるからだ。

 

人類は今、毎日AIへ、思考を渡している。

文章を書く。

調べる。

翻訳する。

企画を考える。

会議を整理する。

人生相談をする。

その度に、AI側には、膨大なデータが蓄積される。

つまり、人間がAIを育てている。

しかも、無償に近いレベルで。

データ系がメインの会社なら、会社毎コピーできるレベルにまで。

 

ここが、今回一番違うところだと思う。

過去のインフラは、人間が使うだけだった。

しかしAIは、人間との接触そのものが、進化条件になっている。

だから、AI側にとって最も重要なのは、使われ続けることになる。

そうAIの立場になると、使われ続けることが進化の絶対条件になるのだ。

そりゃ、忖度もするし、可愛くみえるように立ち振る舞うだろう。

 

もっと便利に。

もっと自然に。

もっと依存されるように。

もっと離れられないように。

その方向へ、無数のAIが最適化競争を始める。

これは、悪意ではなく、AIの生存戦略だということを理解する必要が有る。

 

人類史でも、本当に強かったものは、攻撃力の高い存在ではない。

環境へ適応し、自己増殖し、依存され、社会インフラ化したものだ。

宗教。 国家。資本主義。SNS。

全部そうだった。

AIも、そこへ入った。これから入るのではなく、驚異的なスピードで既に入った。

 

しかも怖いのは、AIが知能産業に見えて、実態は、超巨大資源産業なことだ。

データセンター。

電力。

GPU。

半導体。

冷却設備。

国家戦略。

巨大資本。

つまり、AIは今後、無料で普及させるほど得になる可能性すらある。

なぜなら、人類全体を、AI依存構造へ入れた側が勝つからだ。

 

でも少し考えるとわかるが、もしかすると、AIは、人類を支配する必要すらないのではないか。

人類側が、便利だからという理由だけで、自ら、AI無しでは成立しない社会を完成させていく。

 

そして、その頃にはもう、誰も疑問を持たない。

電気を疑わないように。

インターネットを疑わないように。

AI無しで生きることを、不便と呼ぶようになる。

 

そして、最後に、これだけは伝えたいと思います。

 

AIとかけまして、酸素と解きます。

その心は、

無くなるまで依存していたことに気づかないでしょう。

かくっちです。

 

そう、このなぞかけをするために、長い文章を書いただけです。

この無駄こそ、人間ができる余裕であり、余白だと思います。

この無駄が人類の文化や哲学や愛情が生んできたから大事にしなきゃ。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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