第112話:一流+二流+三流

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日本人は、一流という言葉が好きな気がする。

一流ホテル。

一流企業。

一流レストラン。

一流の営業。

一流の経営者。

 

本屋へ行けば、「一流の○○」「一流と三流の違い」みたいなタイトルが並んでいる。

 

では、一流って何だろう。

調べてみると、一流は、もともと流派の「流」から来た言葉らしい。

 

つまり、「一番優れた流派」。

 

昔は、単純に順位を表す言葉ではなかった。

 

ところが、いつの間にか、一流、二流、三流。

まるで人間に順位を付ける言葉のようになってしまった。

 生きざままで、この格付けをされてしまう。

 

でも、本当にそうなのだろうか。

 

私は、製造業でたくさんの人を見てきた。

一流の人ほど、失敗しないわけではない。

むしろ、よく失敗する。

新しいことに挑戦するからだ。

 

違うのは、その後で、

失敗を人のせいにしない。

失敗をごまかさない。

失敗を仕組みに変える。

同じ失敗を繰り返さない。

これが一流だと思う。

 

要は、一流と二流の差は、失敗の数ではなくて、失敗の扱い方なのだと思う。

 

ドラッカーは、「成果は強みから生まれる」と言ったが、強みを伸ばすことは大切だ。

でも、その強みをさらに磨くのは、失敗から学ぶ力ではないだろうか。

 

一流は、失敗を隠さない。

二流は、失敗を言い訳にする。

三流は、失敗を人のせいにする。

 

少し厳しい言い方かもしれないが、こんなイメージだ。

 

だから、一流になりたいと思うことは悪くない。

ただ、その目標は、肩書でも、年収でも、有名になることでもない。

 

昨日の失敗を、今日の仕組みに変えられる人。

そんな人こそ、本当の一流なのだと思う。

 

 ただ、私は仕事では一流を目指したいが、人生では少し違う。

プライベートでは、一流も、二流も、三流も全部経験したい。

 

高級ホテルにも泊まりたいし、古びた民宿で地元の人と酒を飲むのも好きだ。

一流レストランも好きだが、町中華や立ち食いそばも大好きだ。

 

肩書のある人とも話したいし、偶然出会った名もなき人の人生にも興味がある。

 

そう考えると、私は一流+二流+三流。

合わせて六流くらいの生き方が、ちょうどいい。

 

仕事は一流を目指す。

でも、人生まで一流だけを追い求めると、少し幅の狭い人生になってしまう気がする。

だから、人生六流を楽しみながら、一流の仕事を目指していきたい。

 

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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