一流ホテル。
一流企業。
一流レストラン。
一流の営業。
一流の経営者。
本屋へ行けば、「一流の○○」「一流と三流の違い」みたいなタイトルが並んでいる。
では、一流って何だろう。
調べてみると、一流は、もともと流派の「流」から来た言葉らしい。
つまり、「一番優れた流派」。
昔は、単純に順位を表す言葉ではなかった。
ところが、いつの間にか、一流、二流、三流。
まるで人間に順位を付ける言葉のようになってしまった。
生きざままで、この格付けをされてしまう。
でも、本当にそうなのだろうか。
私は、製造業でたくさんの人を見てきた。
一流の人ほど、失敗しないわけではない。
むしろ、よく失敗する。
新しいことに挑戦するからだ。
違うのは、その後で、
失敗を人のせいにしない。
失敗をごまかさない。
失敗を仕組みに変える。
同じ失敗を繰り返さない。
これが一流だと思う。
要は、一流と二流の差は、失敗の数ではなくて、失敗の扱い方なのだと思う。
ドラッカーは、「成果は強みから生まれる」と言ったが、強みを伸ばすことは大切だ。
でも、その強みをさらに磨くのは、失敗から学ぶ力ではないだろうか。
一流は、失敗を隠さない。
二流は、失敗を言い訳にする。
三流は、失敗を人のせいにする。
少し厳しい言い方かもしれないが、こんなイメージだ。
だから、一流になりたいと思うことは悪くない。
ただ、その目標は、肩書でも、年収でも、有名になることでもない。
昨日の失敗を、今日の仕組みに変えられる人。
そんな人こそ、本当の一流なのだと思う。
ただ、私は仕事では一流を目指したいが、人生では少し違う。
プライベートでは、一流も、二流も、三流も全部経験したい。
高級ホテルにも泊まりたいし、古びた民宿で地元の人と酒を飲むのも好きだ。
一流レストランも好きだが、町中華や立ち食いそばも大好きだ。
肩書のある人とも話したいし、偶然出会った名もなき人の人生にも興味がある。
そう考えると、私は一流+二流+三流。
合わせて六流くらいの生き方が、ちょうどいい。
仕事は一流を目指す。
でも、人生まで一流だけを追い求めると、少し幅の狭い人生になってしまう気がする。
だから、人生六流を楽しみながら、一流の仕事を目指していきたい。
オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.
角本康司
