第134話:人間は、数字より責任が怖い

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人間は数字より責任が怖い生きものだと思う。

例えば、現行 人間が判断すると事故率0.4%。
AIに任せると0.2%。

数字だけ見ると、AIに任せた方が事故は半分になる。

よって、普通に考えれば、AIに任せた方がいい。

 

でも、人間はなかなか任せない。

 

AIに任せて事故が起きると、なぜAIに任せたんだと言われるからだ。

 

しかし、人間に任せて事故が起きると、仕方なかったで終わることがある。

 

いやいや、待って。

0.4%と0.2%なら、0.2%の方がいいに決まっている。

 

結局、人間は事故率より、自分が責められるかを見ているのだと思う。

 

だからAIは、人間より少し優秀なくらいでは足りない。

かなり優秀にならないと、人間は任せない。

 

たぶん社会が変わるのは、

AIに任せるのが怖い → AIに任せない方が危ない に変わった時だと思う。

 

自動運転も、医療も、品質検査も、経営判断も同じ。

 

AIの性能が問題なのではない。

最後に残るのは、人間が、数字で自分の判断を手放せるかどうか。

そこが一番難しいのだろう。

 

早々に割り切ってAIに任せる人と、なかなか割り切れず、自分で握り続ける人。

 

同じ日に、よーいドンでスタートしたら、10年後、どちらが発展しているだろう。

頭の中にはもう答えが浮かんでいるだろう。

 

そしてこれ、AIだけの話ではないと思う。

部下にも同じ。

子供にも同じ。

 

失敗させたくないから、自分で握る。

心配だから、口を出す。

自分でやった方が確実だから、任せない。

 

その方が、今この瞬間は安全なのかもしれない。

でも、任せなければ育たない、AIも、部下も、子供も。

 

任せるということは、相手を信用すること以上に、自分が手を離せるかどうか。

 

結局、人であれAIであれ、一番試されているのは、任される側ではなく、任せる側なのかもしれない。

よーいドンでスタートしたら、10年後、どちらが発展しているだろう?の問いに答えはあるけど。

 

オーティス株式会社 OTIS Co.,Ltd.

角本康司

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