TECH COLUMN 技術コラム

6章:半導体パッケージング技術
6-14. まとめ・学習目標の再確認(6章総括)

材料・加工技術

公開日:

6章では、半導体パッケージング技術を「構造・材料・電気・熱・量産・将来」まで一気通貫で整理してきた。
ここで一度、何が本質だったのかを確認する。

【1】6章で一貫して伝えたかったこと

パッケージはもはや、

・後工程

・包装技術

・コスト要因ではない。

パッケージは、性能・信頼性・歩留まりを決める中核技術である。

【2】パッケージ技術の位置づけの変化

従来:

● チップ性能=プロセス微細化で決まる

現在:

● チップ性能=
 プロセス × パッケージ × メモリ × 電源 × 冷却

特にAI・HPCでは、
パッケージがボトルネック になる場面が急増している。

【3】6章で押さえるべき重要キーワード

6章を通して、最低限理解しておきたいキーワードは以下。

・ワイヤボンディング / フリップチップ

・Fan-in / Fan-out

・放熱設計(TIM・ヒートスプレッダ・液冷)

・SI / PI / EMI

・信頼性(熱サイクル・はんだ疲労)

・HBM / Chiplet / 2.5D

・ABF基板・RDL

・KGD・パッケージ歩留まり

・3D積層・光I/O

これらは 個別知識ではなく、すべて連動している。

【4】技術者としての重要な視点

6章で最も重要なのは、単一最適では成立しない という感覚。

・放熱を良くすると → 応力が増える

・微細化すると → 歩留まりが落ちる

・高性能にすると → 電源・EMIが厳しくなる

常にトレードオフを理解した上での設計判断が求められる。

【5】6章と7章以降のつながり

6章で扱った内容は、

・構造

・材料

・プロセス が中心だった。

しかし実際の現場では、

・それを どう検査するか

・どう 良否を判断するか

・どう 歩留まりを改善するか が次の課題になる。

→ これが 7章:検査・評価技術 につながる。

【6】実務での使いどころ

6章の知識は、以下の場面で直接効く。

・パッケージ構造の仕様検討

・不良・クレーム原因の切り分け

・材料・装置メーカーとの技術議論

・歩留まり悪化時の仮説立案

・なぜこの構造なのかの説明

知らないと議論に参加できない領域が多い。

【7】まとめ(6章総括)

・パッケージは性能を決める中核技術

・AI・HBM時代はパッケージ主戦場

・電気・熱・機械・材料の総合技術

・歩留まりとコストに直結

・将来は3D・光・液冷へ進化

【理解チェック】

1.なぜAIチップ時代にパッケージ技術の重要性が急激に高まったのか?

2.パッケージ設計で単一最適が成立しない理由は何か?

3.6章の内容が7章(検査・評価技術)にどうつながるか説明してください。

 

 

 

 

コラム監修:角本 康司 (オーティス株式会社)
語学留学や商社での企画開発を経て2011年にオーティス株式会社入社。経営企画部を中心に製造・技術部門も兼任し、2018年より代表取締役として事業成長と組織強化に努めている。

 

※本記事は教育・啓発を目的とした一般的な技術解説であり、特定企業・製品・技術を示すものではありません。

最新記事

  • 6章:半導体パッケージング技術
    6-14. まとめ・学習目標の再確認(6章総括)

    6章では、半導体パッケージング技術を「構造・材料・電気・熱・量産・将来」まで一気通貫で整理してきた。... 続きを読む
  • 6章:半導体パッケージング技術
    6-13. パッケージの将来(3D・光I/O・液冷統合)

    半導体の進化は、微細化から立体化・統合化へ 明確に舵を切っている。 これからのパッケージは、単なる... 続きを読む
  • 6章:半導体パッケージング技術
    6-12. 量産課題と歩留まり(Package Yield & Cost Structure)

    先端パッケージでは、作れるかより安定して量産できるか が最大の壁になる。 設計・材料・装置が高度化... 続きを読む

関連記事

  • 6章:半導体パッケージング技術
    6-14. まとめ・学習目標の再確認(6章総括)

    6章では、半導体パッケージング技術を「構造・材料・電気・熱・量産・将来」まで一気通貫で整理してきた。... 続きを読む
  • 6章:半導体パッケージング技術
    6-13. パッケージの将来(3D・光I/O・液冷統合)

    半導体の進化は、微細化から立体化・統合化へ 明確に舵を切っている。 これからのパッケージは、単なる... 続きを読む
  • 6章:半導体パッケージング技術
    6-12. 量産課題と歩留まり(Package Yield & Cost Structure)

    先端パッケージでは、作れるかより安定して量産できるか が最大の壁になる。 設計・材料・装置が高度化... 続きを読む

CONTACT お問い合わせ

岡山 / Okayama

0867-42-3690

東京 / Tokyo

03-6810-4830

お問い合わせはこちら