【1】6章で一貫して伝えたかったこと
パッケージはもはや、
・後工程
・包装技術
・コスト要因ではない。
パッケージは、性能・信頼性・歩留まりを決める中核技術である。
【2】パッケージ技術の位置づけの変化
従来:
● チップ性能=プロセス微細化で決まる
現在:
● チップ性能=
プロセス × パッケージ × メモリ × 電源 × 冷却
特にAI・HPCでは、
パッケージがボトルネック になる場面が急増している。
【3】6章で押さえるべき重要キーワード
6章を通して、最低限理解しておきたいキーワードは以下。
・ワイヤボンディング / フリップチップ
・Fan-in / Fan-out
・放熱設計(TIM・ヒートスプレッダ・液冷)
・SI / PI / EMI
・信頼性(熱サイクル・はんだ疲労)
・HBM / Chiplet / 2.5D
・ABF基板・RDL
・KGD・パッケージ歩留まり
・3D積層・光I/O
これらは 個別知識ではなく、すべて連動している。
【4】技術者としての重要な視点
6章で最も重要なのは、単一最適では成立しない という感覚。
・放熱を良くすると → 応力が増える
・微細化すると → 歩留まりが落ちる
・高性能にすると → 電源・EMIが厳しくなる
常にトレードオフを理解した上での設計判断が求められる。
【5】6章と7章以降のつながり
6章で扱った内容は、
・構造
・材料
・プロセス が中心だった。
しかし実際の現場では、
・それを どう検査するか
・どう 良否を判断するか
・どう 歩留まりを改善するか が次の課題になる。
→ これが 7章:検査・評価技術 につながる。
【6】実務での使いどころ
6章の知識は、以下の場面で直接効く。
・パッケージ構造の仕様検討
・不良・クレーム原因の切り分け
・材料・装置メーカーとの技術議論
・歩留まり悪化時の仮説立案
・なぜこの構造なのかの説明
知らないと議論に参加できない領域が多い。
【7】まとめ(6章総括)
・パッケージは性能を決める中核技術
・AI・HBM時代はパッケージ主戦場
・電気・熱・機械・材料の総合技術
・歩留まりとコストに直結
・将来は3D・光・液冷へ進化
【理解チェック】
1.なぜAIチップ時代にパッケージ技術の重要性が急激に高まったのか?
2.パッケージ設計で単一最適が成立しない理由は何か?
3.6章の内容が7章(検査・評価技術)にどうつながるか説明してください。
コラム監修:角本 康司 (オーティス株式会社)
語学留学や商社での企画開発を経て2011年にオーティス株式会社入社。経営企画部を中心に製造・技術部門も兼任し、2018年より代表取締役として事業成長と組織強化に努めている。
※本記事は教育・啓発を目的とした一般的な技術解説であり、特定企業・製品・技術を示すものではありません。
