【1】半導体材料とは何か
半導体製造で使われる材料は大きく以下に分類される。
・ウェハ材料
・フォトレジスト
・プロセスガス
・CMP材料
・封止材料
・パッケージ材料
これらが組み合わさり、ナノメートル精度の構造を作る。
【2】シリコンウェハ
半導体の基板となる材料。
特徴:
・高純度単結晶
・直径300mmが主流
・平坦度ナノメートル
代表企業:
・信越化学工業
・SUMCO
この2社で世界シェアの大部分を占める。
【3】フォトレジスト
露光工程で使う
感光材料。
役割:
・回路パターン形成
・微細加工の精度決定
EUV世代ではレジスト性能が微細化を左右する。
代表企業:
・JSR
・東京応化工業
・信越化学
【4】プロセスガス
半導体製造では多くの特殊ガスを使用。
例:
・シラン
・アンモニア
・フッ素系ガス
・アルゴン
用途:
・成膜
・エッチング
・洗浄
超高純度が必要。
【5】CMP材料
CMPとはChemical Mechanical Polishing
ウェハ表面を原子レベルで平坦化する工程。
必要材料:
・スラリー
・パッド
平坦度が配線精度を決める。
【6】洗浄薬液
半導体製造では微粒子や金属汚染を完全に除去する必要がある。
主な薬液:
・硫酸
・過酸化水素
・フッ酸
・アンモニア
微量の不純物でも歩留まりに影響する。
【7】封止材料(モールド)
後工程でチップを保護する材料。
役割:
・機械保護
・湿度対策
・熱分散
主にエポキシ樹脂が使われる。
【8】パッケージ材料
パッケージ工程で使う材料。
例:
・アンダーフィル
・TIM(熱伝導材料)
・はんだ材料
・基板材料
AIチップでは熱伝導材料の重要性が急増。
【9】なぜ日本企業が強いのか
理由は3つ。
・高純度化学技術
・材料研究の蓄積
・品質管理能力
材料は長年のノウハウが競争力。
新規参入が難しい。
【10】材料供給の重要性
半導体サプライチェーンでは材料が止まると工場も止まる。
例:
・レジスト供給
・ウェハ不足
・ガス供給
そのため材料企業は産業の基盤インフラ。
【11】材料技術の未来
今後重要になる材料。
・High-k材料
・Low-k材料
・SiCウェハ
・GaN基板
・熱伝導材料
特にパワー半導体材料は急成長している。
【まとめ|8-6】
・半導体は巨大な材料産業
・ウェハ・レジスト・ガスなど多種材料で構成
・材料品質が歩留まりを左右
・日本企業は材料分野で強い
・次世代材料が今後の競争軸
【理解チェック】
1.半導体材料が重要な理由は何か?
2.フォトレジストの役割は何か?
3.なぜ日本企業は材料分野で強いのか?
コラム監修:角本 康司 (オーティス株式会社)
語学留学や商社での企画開発を経て2011年にオーティス株式会社入社。経営企画部を中心に製造・技術部門も兼任し、2018年より代表取締役として事業成長と組織強化に努めている。
※本記事は教育・啓発を目的とした一般的な技術解説であり、特定企業・製品・技術を示すものではありません。
