PFAS規制の動き
昨年12月、WHO(世界保健機関)のがん研究機関が有機フッ素化合物「PFAS」の一部の物質について、発がん性の評価の引き上げを公表しました。
有害性の指摘の対象として、1万種類以上が存在すると言われている有機フッ素化合物の「PFAS(ピーファス)」のうち、「PFOA(ピーフォア)」と「PFOS(ピーフォス)」の2種類が挙げられており、日本国内でも2010年以降、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づき製造や輸入が禁止されています(PFOSは2010年、PFOAは2021年)。
この2種類についてWHOのがん研究機関IARCは分類を変更し、PFOAについては「発がん性がある」、PFOSについては「発がん性がある可能性がある」としました。
この「発がん性がある」という分類に該当するモノとしては、アスベスト、六価クロム化合物、喫煙などが含まれています。
環境省はPFASの健康影響について、国内において、PFOA、PFOSの摂取による個人の健康被害が発生したという事例は確認されていないとしているが、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めているとしています。
PFASフリー素材の開発
PTFE・テフロン等は高温で熱することがない限り無害とされています。
フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社でもフッ素を使用する製品がありますが、製造過程における空気中や水中への流出防止に努めており、人体や環境への影響がでないように対応しております。
一方では、電子端末などに採用されることの多いオーティス株式会社のフィルム製品においても、PFASフリーの対応が徐々に求められており、機能性や加工性を維持しながらもPFASを取り除いた材料への切り替えが進んでおります。
世間では、アウトドア企業が材料メーカーと協働でPFASフリーの素材を開発し、その新たなPFASフリー材料を採用した、過酷な雪山登山にも対応できるアウターウェアを発表しました。今後もますます、環境にやさしい材料が開発され様々なシーンで活用されることが期待されております。
多様化するお客様のニーズにお応えするため、
フィルム加工・テープ加工を得意とするオーティス株式会社では
卓越したプレス加工技術と期待を超える品質を核として、
圧倒的なスピードでお客様の技術課題の解決と製品価値を高めるフィルム製品・テープ製品を提案・創造してまいります。
お気軽にご相談ください。