医療ロボット市場
先日、展示会訪問時に
「hinotori」という手術支援ロボットが展示されており、興味深く拝見する中で、
医療においてどの程度のロボットが導入されているのか?調べてみました。
NEDOによると、
国内の医療ロボットは2020年346億円から2035年948億円に拡大すると予測しています。
また、世界市場では2018年6.8兆円、2023年17.8兆円、2030年20兆円に成長すると
予測するレポートもあり、国内外とも大きな市場へと拡大する有望な産業となっています。
医療における機械化で思いつくのは内視鏡手術ではないでしょうか?
簡単に言えば目視と比較して10倍拡大した状態で作業ができる…
つまり目が機械化したようなものです。
そして、手も機械化したのが「hinotori」になります。
手が機械化した医療支援ロボットは「ダビンチ」があり、
23年1月時点に、世界で約7500台、日本では570台以上が導入されているそうです。
日本においてダビンチは、前立腺がんの手術からはじまり、主に泌尿器科で使われており、
今や食道がんや肺がん、子宮体がん膵臓がんや咽喉頭がんなどにも使われるようになり
保険適用の枠も拡大しているとのことです。
医療ロボットのメリットとデメリット
フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社と同じく岡山にて、
倉敷成人病センターではダビンチを導入しているとの事。
子宮体癌や前立腺癌については日本一のロボット手術を行なっているそうです。
その中で興味深い動画を見つけました。
ロボット手術(ダビンチ手術)VS 人間
https://www.youtube.com/watch?v=O8vdwbL279s
この動画を見ても、そのスピードと正確さからロボット手術の素晴らしさを伺えます。
なによりロボット手術により、手振れを防ぐ、出血を抑える事で、
身体へのダメージを減らす等のメリットがあります。
ただしデメリットとしては、
ロボットの大きさや価格、トレーニングの必要性等があります。
そこで、ダビンチに対抗し日本企業も医療ロボット市場へ参入しています。
川崎重工業(株)とシスメックス(株)が設立した(株)メディカロイド「hinotori」。
東京工業大学と東京医科歯科大学の研究成果の実用化を目指し創業したリバーフィールド(株)
「Saroa サージカルシステム」等があります。
ダビンチが2億円以上するのに対し、
リバーフィールドは7~8千万円ほどで導入できるそうです。
手術ロボットの消耗品パーツは付加価値が高いので、
部品メーカーや材料メーカーにとっても魅力的な市場と言えます。
医療用ロボットにも半導体
ロボットで使われている半導体デバイスを機能別に分類すると、
「知覚・識別・認識」「モーター制御」「ネットワーク」の3つに分けることができる。
例えば、モーター制御には、動きをきめ細かく制御するためのコントローラー(マイコン)、
モーターを駆動するためのドライバーやスイッチ素子。
これらについてはパワー半導体へのニーズへも直結していきます。
医療用ロボットは様々なニーズへ応えるために、多品種少量生産品が増えるとされています。
フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社は
医療用ロボットに採用される様々な部材の加工に貢献いたします。
開発段階から気軽にご相談ください。