TECH COLUMN 技術コラム

せっかく作った新素材が、採用されない理由をご存知でしょうか?

材料・加工技術

公開日:

せっかく時間とコストをかけて開発した新素材。
試作品や性能試験では申し分のない結果を出していたのに、
いざ量産や実機搭載の段階になると「当初の性能が出ない」「想定より短命で終わる」「いきなり競合が追いついてきた」そんなケースは意外と多くあります。

原因のひとつとして、加工工程での性能低下です。

切る、貼る、積層する、形状を成形するといった加工の過程で、材料の強みが削がれてしまうのです。

熱や圧力、応力集中による性能劣化、極薄材料での破れや寸法精度の低下などが典型例です。

 

さらに最近では、他国・他社に任せた加工工程から情報が流出し、別メーカーが同等品を素早く開発・市場投入する事例も多く見られます。

この本質に向き合わない限り、せっかく上市した製品もあっという間に模倣品に埋もれ、短命化・低コスト化してしまいます。

 

また、性能が良い開発材料ほど、実際の顧客現場では使いづらいという矛盾も少なくありません。

柔らかすぎて自動貼り付け機に通せない、薄すぎて寸法保持が難しい、

粘着が強すぎて剥離が困難、現場が工程を変えたくないなど、

こうした新素材ならではのギャップを埋めるのが、私たちの仕事です。

 

当社では、新素材の特性を守りつつ、製造現場で使いやすい形に変えるための加工設計と技術を提供します。

・極薄材への精密打ち抜き加工(公差±0.05mm以下)

・作業効率化のための自動機対応の連続リール化

・異方性や層構造を維持する積層加工

・最終の寸法形状を考慮した金型設計

 

新素材の価値を最後まで守り抜くのは、開発だけでなく加工設計の段階から始まります。

せっかくの材料を活かし切るか、途中で力を失わせるか、

その分かれ道は、加工技術にもあります。

世界シェアNO.1の素材メーカー様との取引が全売上の40%も占める理由はここです。

 

コラム監修:角本 康司 (オーティス株式会社)

語学留学や商社での企画開発を経て2011年にオーティス株式会社入社。経営企画部を中心に製造・技術部門も兼任し、2018年より代表取締役として事業成長と組織強化に努めている。

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