【1】超純水(UPW)とは何か
超純水とは極限まで不純物を除去した水。
普通の水には
・ミネラル
・微粒子
・細菌
・有機物 などが含まれている。
半導体製造ではこれらはすべて不純物になる。
そのため超純水では
・イオン
・粒子
・有機物
・微生物 などを極限まで除去する。
【2】なぜ洗浄が重要なのか
半導体製造では1枚のウェハに数百工程が行われる。
各工程の後には必ず洗浄工程が入る。
理由:
・微粒子除去
・薬液除去
・表面清浄化
もし洗浄が不十分だと
・欠陥
・ショート
・歩留まり低下 につながる。
【3】半導体工場の水使用量
先端半導体工場では非常に多くの水が使われる。
例:
大型ファブ → 1日数万トン
これは中規模都市の水使用量に匹敵する。
そのため水資源が豊富な地域が工場立地として有利になる。
【4】台湾の水問題
台湾は半導体産業の中心。
TSMCをはじめ多くの半導体工場がある。
しかし台湾は水不足が起きやすい地域。
干ばつ時には
・工業用水制限
・水の緊急輸送 などが行われたこともある。
【5】水リサイクル技術
半導体工場では水の再利用が進んでいる。
例:
・排水回収
・再処理
・再利用
先端工場では水リサイクル率80%以上を目指すケースもある。
【6】超純水の製造プロセス
超純水は複数の工程で作られる。
主なプロセス:
・ろ過
・イオン交換
・逆浸透膜(RO)
・紫外線処理
これにより極めて純度の高い水が作られる。
【7】水質管理の重要性
超純水は常に品質管理が必要。
理由:
微量の汚染でも
・デバイス欠陥
・歩留まり低下につながるため。
そのため
・リアルタイム水質監視
・微粒子測定 などが行われる。
【8】半導体工場の立地条件
半導体工場の立地では水資源が重要。
必要条件:
・安定した水供給
・高品質水源
・水処理インフラ
そのため水不足地域では工場建設が難しい場合もある。
【9】日本の水資源の強み
日本は水資源が比較的豊富。
そのため半導体製造には有利な条件を持つ。
例:
・熊本TSMC工場
・北海道Rapidus
水資源は半導体産業の重要なインフラ。
【10】水使用削減の技術
半導体企業は水使用削減にも取り組んでいる。
例:
・洗浄工程の効率化
・水リサイクル
・新洗浄技術
環境対応とコスト削減の両方の目的がある。
【11】水問題と半導体産業の未来
半導体需要は今後さらに増える。
そのため水問題は半導体産業の重要課題になる。
今後は
・水使用削減
・水再利用
・水資源管理 が重要になる。
【まとめ】
・半導体製造では超純水を大量使用
・ウェハ洗浄が重要工程
・先端工場は1日数万トンの水を使用
・台湾では水不足問題が発生
・水リサイクル技術が進んでいる
・水資源は工場立地に影響する
【理解チェック】
1.半導体製造で超純水が必要な理由は何か?
2.半導体工場で水が大量に使われる主な工程は何か?
3.なぜ水資源が半導体工場の立地に影響するのか?
コラム監修:角本 康司 (オーティス株式会社)
語学留学や商社での企画開発を経て2011年にオーティス株式会社入社。経営企画部を中心に製造・技術部門も兼任し、2018年より代表取締役として事業成長と組織強化に努めている。
※本記事は教育・啓発を目的とした一般的な技術解説であり、特定企業・製品・技術を示すものではありません。

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