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空気清浄機の多様化とフィルター加工

ヘルスケア

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おはようございます。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社が関わる、
市場動向や技術についてのブログ配信です。

空気清浄機は、空気中に浮遊しているほこり、花粉、臭気を放つ物質を集め、

フィルターに付着させて集める家電製品です。

 

空気清浄機には、ほこりの粒子や臭気を収集するだけではなく、

マイナスイオンなどを放出するといった機能を持つ製品もあり、

空気清浄機の多機能化が進んでいます。

 

空気清浄機はおおまかに以下のような方式にわけられます。

 

・ファン式(HEPAなどのフィルター式)

・電気集じん式

・家庭用電気集じん式

・プラズマ方式

・イオン式

 

2020年現在の主流はファン式であり、一般的な構成としては

 

・ファン … 空気を循環させる

・プレフィルター … 大きなちりやほこりを収集する

・集じんフィルター … 細かいほこりを収集する

・脱臭フィルター … 脱臭活性炭によって臭気を吸着させる

 

などを並べた構成となっています。

 

製品によっては、本体に給水タンクを内蔵し、清浄化した空気にイオンを混在させて放出して、

空気中のウイルスやアレルギー原因物質を抑制し、臭気を抑えると言った

付加機能を持たせている製品もあります。

 

また、シャープからはプラズマクラスター技術が世界で初めて

浮遊するコロナウイルスの減少効果を実証したという紹介もされています。

https://jp.sharp/plasmacluster-tech/closeup/closeup07/

 

空気清浄機に使用されている集じんフィルターは、HEPA(High Efficiency Particulate Air)と呼ばれる

高性能フィルターが用いられた製品が一般的です。

 

HEPAフィルターは、0.3μmの微粒子を99.97%捕集することが可能とされる、

非常に高性能な集じん能力を持つフィルターです。

 

また、HEPAよりも集じん性能が高い「ULPA(Ultra Low Particulate Air)フィルター」と呼ばれる、

超高性能フィルター付きの空気清浄機も販売されており、0.1μmの微粒子を99.9995%捕集できるという

特徴的なものもありますが、フィルター単価も高い為、家庭用としては非常に使いづらく、

現在市場ではほとんど出回っていません。

 

どちらの集じんフィルターもプレフィルターと違い掃除機による清掃や水洗いは不可能で、

長期間使用して著しく汚れた場合は、交換が必要になります。

 

オーティス株式会社ではフィルムや両面テープのプレス加工以外にもフィルター等の不織布のような素材や、

クッション・金属箔の抜き加工も行っています。

 

素材単体やそれらの材料を形状違いに積層させた加工も得意としています。

 

たとえば、不織布は繊維の集まりですので毛羽やバリが出やすく、

クッションであれば厚みのあるものに関しては断面が斜めになってしまうといった影響が出てきます。

 

それらを改善させるため各部材に適した刃物の選定を行い試作・検証を進めてまいります。

 

難易度が高い製品に対しても常にチャレンジして進めていきたいと考えていますので、

お困りごとがございましたら、フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社へご相談ください。

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