さて、みなさんはゲルパッドという言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
超音波診断用に心電図を測定する際に体に貼り付けるものや、
健康器具の電極パッド部分に取り入れられており、皮膚に触れるものとして身近なところで目につく存在です。
テレビショッピングやインターネットでも話題になっているダイエット機器等にも取り扱われていますね。
用途を調べてみたところ、以下のように様々なところで取り扱われているようです。
■素材分野
・生体電極材料・粘着剤
・創傷被覆材
・工業用電極材料・粘着剤
■医療分野
・心電図用電極(ECG)
・脳波用電極(EEG)
・電気手術器用対極板
・生体センサ
・電気治療器用電極
■ヘルスケア分野
・生体センサ
・電気刺激用電極(TENS)
・筋肉刺激用粘着パッド(EMS)
・痩身機器用粘着パッド
■美容分野
・化粧品ゲルマスク
・冷感シート
このようなゲルは優れた導電性能を活かし、
人体電気信号測定や電気刺激などで幅広く採用されています。
また、皮膚に対する刺激が低いため、繰り返し使用される用途にも安心して使うことができます。
粘着パッドとして使用されているゲルの中には、
コネクターホック、リード線、フレシキブルプリント基板などニーズに合わせた
カスタマイズ加工が可能なものもあります。
超音波診断では、凹凸のある体表面や表層部分を観察する場合において
画像の抽出が困難となっています。
超音波診断用のゲルは、凹凸部位や表在部位を明確に描出し、
ノイズ等のない画像抽出が可能です。
現在、整形外科、形成外科、口腔外科など多くの診療分野に採用されています。
また、工業用非破壊検査分野においては、
水などを使用せずに検査が可能になるため応用が広がっています。
これだけ多くの分野で取り扱われているため、
貼り付ける部位や場所、用途によって形状も大きさも異なり、
各々の形状への加工が必要となってきます。
ゲルは柔らかくて厚く、粘着力が強いものもあります。
刃物で加工する際、刃先に糊がついてバリが発生したり、
変形するなど、形状が維持できなくなるといった問題がでてきます。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社では、
その素材に適した刃物の仕様(刃角やコーティング等)を選定し、
お客様のご要望に合わせたモノづくりをおこなっています。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社は卓越したプレス加工技術を核として、
あらゆる産業の進化に貢献するフィルム製品・テープ製品を創造し、
お客様の製品価値を高める会社として在り続けていきます。
ライフサイエンス分野での加工実績も有しており、
難加工材と呼ばれるゲル材においても、
お客様の想いを形にするべくチャレンジしてまいります。
お困りごとがございましたら、是非オーティスにお気軽にご相談ください。