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予防医学の発展に期待するもの

ヘルスケア

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おはようございます。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社が関わる
市場動向や技術についてのブログを配信します。
今回は日本における医療と今後について考えてみたいと思います。

日本における医療費と健康保険制度

日本における国民医療費は44兆円(2019年 厚生労働省)です。

 

実は20年前から約倍増しています。その背景は高齢化社会が大きな因子です。

 

国民医療費を年齢階級別にみると、

0~14 歳は5.6%、15~44 歳は 11.8%、45~64 歳は21.6%、

65 歳以上は同 61.0%となっています。

 

日本の人口推移は2060年には1億2千人から9千万人弱となり、

高齢者が占める割合は50%に迫ると言われています。

 

現在、健康保険制度により安心して医療を受けられていますが、

高齢化社会に伴い労働人口が減り、支出(医療費)と

収入(国民が納める保険料と患者の窓口負担)のバランスが

崩れるのは容易に像がつきます。

 

更には、医療技術の高度化に伴い単価も上がっていると言われています。

 

過去の記事でも何度か触れていますが、

病気になる可能性を少しでも低減させる、予防医学の発展なくして、

日本の健康保険制度の維持も困難な状態と言えます。

生体モニタリングの可能性

私たちは予防医学と言っても、関心はあっても健康診断以外に、

どのように進めていけばいいのかわからないのが本音ではないでしょうか?

 

そんな中で、フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社が関わる、

「スマートウォッチ」は血中酸素濃度や心電図等を

測定することができるようになってきており、

日々の健康管理を謳い文句として売られています。

 

しかし、どんな恩恵を受けるの?

心拍測定で健康管理をどうすればいいの?

と思いませんか?

 

スマートウォッチ等での測定は、

健康診断等でその瞬間的な測定であるのに対して、

いわば生体モニタリングしている状態なのです。

 

これまでは統計学的な平均値を持っての健康管理目標を設定しており、

体格等の個人差は考慮することは難しく、

画一的な健康管理を瞬間的に測定し、判断していましたが、

生体モニタリングにより統計学的に大量のデータが蓄積されていく中で、

より個別最適化された測定結果が得られる時代へと進むのではないでしょうか。

 

現時点では生体モニタリングデーターの蓄積段階で、

まだ最適なフィードバックを期待はできませんが、

いずれは体の異常のフィードバックはもちろん、

日々の健康管理において体調が悪くなる傾向をモニタリングにより

フィードバックが得られる可能性が大いに期待できるところです。

 

前述にもあるように、医療費における個人負担が

今後より大きくなる可能性があります。

 

しかし、健康は失って初めて大切さに気付き、

回復するとまたその大切さを忘れてしまう。

 

その様な日常において生体モニタリングへの期待は大きいと私は感じています。

 

過去にもスマートウォッチについて

フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社が関わる

センサー等についての記事を記載しています。

ウェアラブル端末の機能とセンサー

ライフサイエンス、医療、ヘルスケアとオーティスの加工技術

フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社では、

多くのセンシング技術の発達に貢献する部材の加工に携わり、

ライフサイエンス、医療、ヘルスケア業界へも力を入れております。

 

多様化するお客様のご要望にお応えするため、

プレス加工に必要な設備・型の内製を行い、日々改良することで、

多様な生産条件への対応、生産スピード・技術力向上に努めています。

 

フィルム加工・テープ加工でお困りごとがあれば

是非、オーティスへご相談下さい。

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