ヘッドマウントディスプレイの解像度
いよいよ、“Apple Vision Pro”のリリースが
米国のみですが2月2日と迫ってきました。
片目の解像度は3800x3000px(4K)と非常に高い解像度です。
私が所有するiPhone13の解像度は2532x1170pxなので、
HMDとしてiPhone13よりも解像度の高いディスプレイが
それぞれの目の前にあるということになります。
ディスプレイの解像度についてのアピールは今更!?
と感じる背景は、私達が今のスマートフォンや4Kのテレビにおいて
画像が荒いな?と感じる事が少なくなったことからです。
しかし、HMDにおいては解像度の向上はまだまだ求められる技術だと思います。
私自身、スマートフォンを使ってVRを体験するゴーグルを持っていますが、
スマートフォンの画面を2分割して左右の目で見せるといった仕様です。
私のiPhone13の解像度だと片目1266x585pの解像度になります。
正直、粗いと感じます。更には視野角の視点でも、上下左右方向に範囲が広がる事で
より没入感が得られることでも解像度は重要となります。
身近なデバイスとしてはSONYのPSVR2が2000×2040の解像度なので
十分そうな解像度ですが、試してみたいところです。
ヘッドマウントディスプレイを支えるディスプレイ技術
ここ最近ではミドルレンジのスマートフォンでも
OLEDディスプレイが採用されるようになってきていますが、
XRで使用されるディスプレイはスマートフォンで採用されているLTPS TFTとは異なります。
ディスプレイと目の距離が近いほど、高精細である必要性がり、
当然ながらサイズも小さく作りこむ必要があるのです。
そこで、単結晶シリコンウェーハで製造されるマイクロOLEDが採用され、
そのサイズは非常に小さく、Apple Vision Proにも採用されているといわれている
ソニーセミコンダクターのホームページでは0.39~1.3インチがラインナップされています。
XR市場について
矢野経済研究所によると、日本国内のXR機器は
2023年約50万台、2024年72万台、2025年100万台と予測しております。
またMarkets and Marketsによると、メタバース市場は2030年では
世界で200兆円を超え、ハードウェアにおいては約35%程度を占めると予測されています。
この様な新しいデバイスはハード先行ソフトウェア後発と
いったケースが多々見られます。
HMDはメタバースをよりリアルに感じるためのハードでもあります。
メタバースは既に身近なものとなり生活にはいりこんできています。
分かりやすい例ではゲーム。
マインクラフトやフォートナイト、どうぶつの森等はメタバースの代表例です。
日本が世界で2位のアクティブアカウントを持つX(Twitter)は
SNSの枠組みではあるものの、メタバースとは非常に親和性の高いサービスと
言っても過言ではないと思います。
例えばなにか議論をする上で会場が用意され、アバターが用意されたら
もうメタバース空間が出来上がるのです。
HMDがより身近なハードとなる準備は既にできており、
よりスマートフォンライクに扱えるものを我々は待っているのではないか?と
私は感じております。
その為には実はハード的には大きな課題を多く抱えており、
前述のマイクロOLEDが抱える課題だけでなく、レンズやセンサー、
そして軽量化やダウンサイジング、バッテリー課題。
更にはMetaQuestの様なスタンドアローンのタイプは尚更ですが、
ソフトウェアを駆動させるマシンにおいても、現状のマシン以上の
高速化、それに伴う熱処理課題等も考えられます。
フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社では
スマートフォンで使用される様々な部材において多くの実績を有しております。
その中でも、より精密加工や自社設備を開発製造し生産性を向上させ、
大量生産にも対応いたします。
来るXR時代において、様々な部材や素材の開発段階でも
フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社へ遠慮なくご相談ください。