TECH COLUMN 技術コラム

新素材のご紹介

材料・加工技術

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おはようございます。
昨年、福岡で開催されたモノづくり企業の展示会に出展者として参加してきた中での記事です。

福岡の展示会

元々東京や大阪で開催されていた製造業の展示会ですが今年から福岡でも定期開催される事になりました。

弊社の顧客で九州地方の企業は実は多くないのですが、物流面で比較的近い距離にある事、半導体企業の新工場が進出してくるなど、にわかに盛り上がりを見せる九州での顧客獲得を狙って動きをとっています。

九州の方にお話を伺うと九州でこの規模の展示会が開催されるのは初めての事で、規模の大きさと人の多さに驚かれていました。弊社のブースでは通常の10分の1サイズで製作されたミニプレス機とミニラミネート機を持ち込み、デモンストレーション稼働を行いました。その他加工品サンプル、新開発品の材料見本を展示し、多くの客様にオーティスの事業をご紹介させていただきました。

「初めまして」の企業様、いつもお世話になっている顧客企業様どちらも数多くご来場くださり、九州のモノづくり業界の絶好の情報交換の場となったほか、いくつかの企業様からは具体的な案件も頂き、充実した展示会となりました。

弊社ブースにご来場されたお客様をはじめ、主催者の皆様、出展企業の皆様、改めましてありがとうございました。

ミルフィーユ・コアフレーク

今回は展示会で紹介した新開発の素材を1点ご紹介します。

 

弊社のグループ拠点のひとつである中国の合弁会社に共同出資をしている「米島フエルト」の新開発品である「ミルフィーユ・コアフレーク」をご紹介します。

軽くて強い材料の代表格として炭素繊維複合素材CFRPCarbon Fiber Reinforced Plastics)がありますが、それをさらにミルフィーユ状に何層も重ね、ポリメタクリルイミド硬質発泡体を薄くスライスしハニカムの形状で抜いたものを挟み込んで接着する事でさらに薄く軽く強い複合素材を開発する事に成功しました。特にこの特殊形状の芯材を挟むことにより従来の素材に比べて、より複雑な立体形状に組み合わせることが出来るようになりました。

※各要素技術につて特許出願済み

この素材を使用して製作した二輪車用カウルはドライカーボンCFRP製のカウルの半分の重量で曲げ剛性は2.5倍という驚異的な性能を実現。某大学のソーラーカーコンテスト用車両のボディにも採用されるなど省エネルギーに寄与する究極の軽量化技術と言えます。

この新素材で米島フエルトは超モノづくり部品大賞、コンポジットハイウェイアワード等の数々の賞を受賞いたしました。

資料のダウンロードはこちらから出来ます。

https://otis.heteml.net/otis-group.com/YoneshimaFelt.pdf

 

この新素材の技術的な肝となる硬質発泡体の加工に弊社の技術が活かされています。

オーティスでは加工に必要な金型・設備の開発から手掛けているため、新素材・新技術の開発初期段階からのご協力が可能です。

 フィルム加工・テープ加工を得意とするオーティス株式会社では精密機器で培われてきた技術を元に期待を超える提案と技術で想いを形に致します。

 

どうぞお気軽にご相談下さい。

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