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PFASフリーの世界へ

材料・加工技術

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おはようございます。
フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社です。
今回はニュースでも話題となっているPFAS規制について紹介します。

PFASとは?

最近ではオーティス本社のある真庭市の隣町にある吉備中央町でも
国の基準値の1240倍のPFASが川や沢から検出され問題となっています。

 

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20231111-OYO1T50012/

 

PFASPer- and Polyfluoroalkyl Substances)は、
人工的に合成されたフッ素を含む化学物質の総称です。
これらの物質は疎水性(水をはじく性質)と油をはじく性質を持っており、
これにより広範囲な用途に使用されています。
PFASは一般に、非粘着性、撥水性、耐熱性、耐薬品性などの特性を持ち、
これらの特性からさまざまな工業製品に利用されています。

 

代表例としてPFOAPFOSPFBAなどがありますが、
非常に多くの種類があり約5000種類ある有機フッ素化合物の総称がPFASです。

 

使用用途が家庭用・食品用・工業用・消防等、多岐にわたる為、
知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまっている可能性も高く、
発がん性・出生児の低体重・免疫力の低下・血液中のコレステロール増加が
健康リスクとしてあげられています。

 

フッ素が使用される製品例

防水性のウェア、フライパン、消化泡、化粧品等

PFAS規制とは?

自然界ではほとんど分解されないことから
“永遠の化学物質(フォーエバーケミカル)”とも呼ばれています。
 

フッ素の中でも有機フッ素化合物と無機フッ素化合物があり、
今回PFAS規制の対象となっているものは主に有機フッ素化合物となっております。

無機フッ素化合物はPTFE・テフロン等、聞き覚えのあるもので、
日本ではまだ規制対象ではありませんが、規制対象が非常に流動的な為、
今後も動向の確認が必要です。


 
PTFE・テフロン等は高温で熱することがない限り無害とされています。

フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社でもフッ素を使用する製品がありますが、
基本的にはこちらのタイプを使用しており、環境や人体の影響が無いように努めています。


新たな材料を使用する際には必ずSDSを取得して、該当がないことを確認しています。
従来より使用している材料についても順次最新情報を更新し、
PFASの規制対象となっている材料がないことを確認しております。


 
今後は代替となるものやPFASフリーの材料の登場が期待されています。
新しいトレンドについてもアンテナを張って、お客様に提案していきたいと思います。
 

多様化するお客様のご要望にお応えするため、
フィルム加工・テープ加工を得意とするオーティス株式会社では

精密機器で培われてきた技術を元に期待を超える提案と技術で想いを形に致します。

 

お気軽にご相談下さい。

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