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SUSの打抜き加工について

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おはようございます。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社が関わる
市場動向や技術についてのブログ配信です。

今回は、オーティス株式会社が加工している素材「SUS」についてです。

 

SUSについて、今回ピックアップするのは、スマートフォンや、液晶テレビ、自動車などに

使用されるFPC(フレキシブル回路基板)の実装部分を補強する用途として使用されており、

補強だけではなく、電磁波ノイズ対策や、放熱性なども求められます。

 

補強板に使われる材質はさまざまあります。

・ステンレス(SUS)

・アクリル、エポキシ樹脂(ガラス強化されたものある)

・ポリイミド樹脂板補強板

※ ポリイミド樹脂板補強板については、以下 ブログでご紹介しております。

ポリイミドフィルム加工について

 

FPCはスマートフォンで用いられる際に小さなスペースで

過度に折り曲げて使用するのは想像できるかと思います。

 

つまり柔軟性が求められる為、一部の端子部分に応力が集中する際、

はんだや銅箔が剥がれてしまう可能性があります。

 

このように応力集中を防ぐために補強板を使用します。

 

フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社では、

これまで培ってきたフィルムや、テープの打抜き加工から、

金属(SUS)の打抜きにもチャレンジ致しました。

 

厚みは、0.075~0.3程度のSUS材料を打抜きさせて頂いております。

 

SUS単体の加工だけではなく、SUS+接着剤の2つのパターンがございます。

 

※フレキシブル基板に補強板を張り付ける場合、接着剤を使用します。

 

補強板を貼り付ける接着剤には二つのタイプがあります。

 

「両面粘着テープ」と「熱硬化性の接着剤フィルム」です。

 

フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社では、両部材取り扱うことが出来ます。

 

・SUS+両面テープ・・・安価ですが、長期信頼性で懸念。(剥がれ・ズレ)

・SUS+熱硬化テープ・・・高信頼性ですが、加工難易度が高い。(熱プレス等)

 

両面粘着は加工性に優れてますが、接合時に応力がかかっているとクリープ現象により、

長期信頼性を必要とするところに、剥れやズレといった現象が見られます。

 

この様な高い信頼性を求められる部位には、熱硬化性の接着剤フィルムが使われます。

 

しかし熱硬化性の接着剤フィルムは、加工方法が煩雑であり、

加工コストは高くなるデメリットを有します。

 

SUS材料の打抜き加工に関して、お困りごとがございましたら、

是非、お気軽にお問い合わせください。

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