おはようございます。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社が関わる、
市場動向や技術についてのブログ配信です。
前回はゲルパッドの種類や用途について記事をかかせていただきました。
今回はゲルパッドの特徴についてもう少し詳しく書いていきたいと思います。
ゲルは、液体と固体の間の性質を示す軟らかい物質です。
医療の用途に多く使われているのは、生体組織に一番近い素材であるためです。
ゲルの素材はウレタン系、シリコーン系の物質が多く使用されています。耐久性、耐熱性という観点からみると、シリコーンの方が高いと言えますが、硬さや弾性などの物性はそれぞれ調整できるため、どちらの素材も用途に合わせ使い分けられているようです。
医療用のゲルシートについて特徴をあげていきます。
・医療系練習モデル用
生体ゲルと呼ばれ、水分を含む特殊な水系ゲルです。メスでの引裂きや縫合に耐えうる強度を持ち、無粘着のやわらかな素材で作られています。また、化粧品評価モデルというものもあり、ファンデーション等の化粧品の塗布量や、塗りムラの評価、薬液の湿潤評価等でも使用されています。
・超音波診断装置などのテスト用
高透明・超軟質なウレタンゲル素材が使用されています。
・導電性を高めたもの
脳波の測定や、低周波治療器などの測定パッドに使用されています。
・粘着材を使用しないもの(皮膚貼付け用)
肌に糊がうつらず、剥がすときも傷つけないメリットがあります。特に子供やお年寄りの肌を優しく守れます。
肌にやさしく、かぶれにくいため、通常のテーピングを使うことができない敏感肌の方も使用可能なシートです。
ここでご紹介したのは一部ですが、医療用として様々な展開がされています。現在も、組み合わせを変えて治療等に使える医療用ゲルを作る研究が、幅広く進められています。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社では医療・ライフサイエンス分野においても力を注いでおり、加工実績も有しております。今回、ご紹介したゲル材においても、お客様の想いを形にするべくチャレンジしてまいります。
私たちオーティスは、卓越したプレス加工技術を核として、あらゆる産業の進化に貢献するフィルム製品・テープ製品を創造し、お客様の製品価値を高める会社として在り続けていたいと考えています。
お困りごとがございましたら、是非オーティスへご相談