TECH COLUMN 技術コラム

グラファイトシート加工:熱マネジメントソリューションとしてグラファイトシートの加工について

情報・モバイル

公開日: 更新日:

おはようございます。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社が関わる、
市場動向や技術についてのブログ配信です。
今回は、「グラファイトシート」についてです。

グラファイトシートの特徴と用途

先日、TIM材(放熱シート)加工についてブログ配信させて頂きましたが、

熱マネジメントソリューションの第二弾になります。

 

グラファイトとは、黒鉛のことです。


鉛筆・シャープペンシルの芯として一度は見たことがあるのではないでしょうか。

 

また、黒鉛は

・天然で産出される「天然黒鉛」

・人工的に高温処理を施し生成した「人工黒鉛」

があり、それらをシート状に加工したものがグラファイトシートになります。

 

グラファイトシートの主な特徴としては以下が御座います。

 

・面方向への高い熱伝導率(銅の約4倍、アルミの約7倍)

・軽量性(比重が銅の約80%、アルミの約30%)

・極めて低い吸水率(0%)

・高いフレキシブル性(折り曲げも可能)

・電磁波シールド効果

 

主に、スマートフォン・タブレット・ノートPC・小型ゲーム機・有機EL/液晶モジュール他、

CPUやGPU、電池等が発する熱をスピーディーに広げ、効率よく放熱させる用途でご使用されております。

 

またTIM材が厚み方向へ熱を伝える用途に対して、

グラファイトシートは面方向に熱を広げる用途として使い分けられています。

 

グラファイトシートはデメリットもあり、

素材自体が非常にもろい為、粉末や層間剥離が発生するなど

取り扱いが非常に難しい面が御座います。

オーティスのグラファイトシート加工技術

グラファイトシートを使用した部品について数多くの加工実績が御座います。

 

粉末/層間剥離対策としては、

パウチ加工(グラファイトシートの上下左右大き目のPETフイルム等を覆いかぶせる)や

数ある加工実績から適した両面テープ/キャリアフィルムのご提案が可能です。

 

グラファイトシート部材の形状加工|フィルム・テープ製品のプレス加工、ラミネート加工ならオーティス

 

グラファイトシート部材の形状加工、複合化は、

フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社までお気軽にお問い合わせください。

最新記事

  • ペロブスカイト太陽電池の期待と課題②

    おはようございます。 フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社です。 前回に引き続き、次世代... 続きを読む
  • ペロブスカイト太陽電池の期待と課題①

    おはようございます。 フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社です。 今回は次世代太陽電池で... 続きを読む
  • XR市場が動き出す!

    おはようございます。 フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社です。 今回はXR(VR,AR... 続きを読む

関連記事

  • XR市場が動き出す!

    おはようございます。 フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社です。 今回はXR(VR,AR... 続きを読む
  • ワイヤレスイヤホン市場と採用されるフィルム技術

    おはようございます。 フィルム加工・テープ加工のオーティス株式会社です。 本日はワイヤレスイヤホ... 続きを読む
  • LEDと光学フィルム

    フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社です。 今回はLEDとLEDに付随する技術についてです... 続きを読む

CONTACT お問い合わせ

岡山 / Okayama

0867-42-3690

東京 / Tokyo

03-6810-4830

お問い合わせはこちら