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EVシフト化が進んでいる国の理由とリチウムイオン二次電池生産

EV・車載部材

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おはようございます。

フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社が関わる
市場動向や技術についてのブログを配信します。

EVシフト化が進んでいる国とリチウムイオン二次電池の生産課題

本日はまず質問から始めたいと思います。

 

「今から3年以上前の2017年1月時点で、

乗用車販売台数におけるEVとPHEVの割合が約4割の国をご存知でしょうか?」

 

………

 

それは北欧のノルウェーになります。

 

それでは、なぜノルウェーではここまでEVが普及しているのでしょうか?

 

普及には大きく分けて3つの理由があります。

 

1.EVが導入される以前からユーザーが充電を行う習慣があったこと

2.電力のほとんどが水力発電で賄われていること

3.EVユーザーに対する優遇策が複合的に導入さていること

 

になります。

 

もう少し一つ一つの理由を詳しく見ていきます。

1番の充電の習慣ですが、ノルウェーはとても寒く、

エンジン停車中の冷却水の凍結を防ぎ、始動を簡単にする目的で、

車に電熱器が付いており、車庫にはその電源コンセントが備わっていました。

 

ですので、結果として、ノルウェーでは各家庭の駐車場や公共駐車場に、

だいたい230Vの電源が設置されていることになります。

 

さらに日本の主要電力は原子力発電の稼働停止により8割が火力発電ですが、

ノルウェーは電力を100%自給できている国であり、そのうちの約95%が水力という、

非常に特別な環境下にあります。

 

最後に3番目のノルウェーのEVユーザーへの優遇策ですが、

まず国として、2025年(あと5年後ですね)に、国内で販売される新車の100%を

ゼロエミッション車にする目標を掲げております。

 

さらに、EVユーザーにバスレーンを開放するという優遇策もあり、

EVが他の国と比べて大きく普及しています。

(参考文献:決定版 EVシフト 2018年発行 東洋経済新報社)

 

それだけEVの普及が進んでいる国もあるヨーロッパですが、

EVの動力であるリチウムイオン電池の生産、特に電池パックを構成するセルの生産力が

米国やアジアと比較して劣っていることが課題となっています。

 

そのリチウムイオン二次電池で使われるフィルム製品としては、

 

・絶縁

・保護

 

等の機能が求められます。

フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社では電気自動車に関わる

リチウムイオン二次電池のフィルム加工、テープ加工の試作、量産実績を多数有しております。

 

そして、リチウムイオン二次電池だけでなく、これからの動力源になる次世代電池として

期待されている全固体電池、クリーンなエネルギーとされる燃料電池のフィルム加工、

テープ加工における試作・量産にも積極的に取り組んでいきます。

 

 

またEV化に伴い、車の電装化もより促進されます。

 

先日のSONYのVISION-Sについて記事を記載しましたが、そちらも参照ください。

 

お客様視点を忘れずに「また一緒に仕事がしたい」と思っていただけるよう、

また、お客様の期待を超えられるように積極変化をしながら取り組んでまいります。

 

是非、お気軽にご相談ください。

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